【12月14日 AFP】15クラブW杯(2015 FIFA Club World Cup)は13日、大阪で準々決勝が行われ、サンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)が3-0でTPマゼンベ(TP Mazembe、コンゴ民主共和国)に勝利し、南米王者リーベル・プレート(River Plate、アルゼンチン)と対戦する準決勝に進出した。

 Jリーグ1部(J1)王者の広島は前半終了直前、茶島雄介(Yusuke Chajima)のCKから、オークランド・シティ(Auckland City FC、ニュージーランド)に2-0で勝利した開幕戦でも得点を記録した塩谷司(Tsukasa Shiotani)がゴールを決め、先制点を挙げた。

 そして迎えた後半、広島は同11分に千葉和彦(Kazuhiko Chiba)がチーム2得点目を奪うと、同33分には途中出場の浅野拓磨(Takuma Asano)の追加点でマゼンベを突き放し、16日に大阪で行われる準決勝へ駒を進めた。

 広島の森保一(Hajime Moriyasu)監督は試合後、「いい時間帯に先制することができた」と語っている。

「マゼンベは身体能力がとても高く、難しい試合になると思っていました。しかし、われわれは統制がとれていたし、粘り強く戦えた」

 一方、2010年大会では決勝まで勝ち進み、世界を驚かせたマゼンベだが、国際サッカー連盟(FIFA)の公式ウェブサイトによると、チームは攻撃力を高めるために魔術師を雇い、ゴール裏で卵を割る儀式をさせるとされていた。しかし、アフリカ王者は最後まで運に見放され、広島から得点を奪うことはできなかった。

 マゼンベのパトリス・カルテロン(Patrice Carteron)監督は、「チームにとって大きな敗戦だ」と語った。

「今日はいつも通りの試合ができず、結果もそれを反映している。言い訳をする余地がない」

(c)AFP