【12月8日 AFP】ハンガリーで、プレゼントを楽しみにする子どもの保護者を装った税務調査官に、「サンタクロース」が罰金を科される一件が起きた。

 このサンタが現地のテレビ局TV2に語った「悲しい話」によると、12月6日にサンタがやって来るハンガリーの伝統にならって、このサンタは同日、招かれていた首都ブダペスト(Budapest)のあるアパートを訪れた。

 歌を歌い、プレゼントを渡し、笑顔で一緒に写真を撮影したサンタは、謝礼をもらおうとしばしロビーで待っていたが、その先にはショックが待ち受けていた。部屋に呼び戻されたサンタに「両親」が見せたのは、税務調査官の身分証明書だったのだ。

 調査官らはサンタに対し、明細記入請求書を発行しなかったので罰金を科すと告げた。TV2に対しサンタの男性は「一年に一度しかやらないことだから、問題があるなんて思っていなかった」と話した。罰金の額は、20万フォリント(約8万5000円)ほどになるようだという。

 ハンガリーの税務当局は同テレビに対し、個々の事例については回答できないが、待降節とクリスマスに関わる取引およびサービス業者について、例外なく、実際に監視していると語った。(c)AFP