【11月11日 AFP】ポルトガルで、2週間前に発足したばかりの中道右派の少数与党政権が10日、左派連合によって退陣に追い込まれた。

 社会党や共産党などが新たに結成した左派連合は同日、新政府が掲げた緊縮政策を拒否する動議に賛成票を投じた。動議が採択されたことにより、ペドロ・パソス・コエリョ(Pedro Passos Coelho)政権の退陣が自動的に決まった。同国が経済危機からの回復を目指す中、投資家や市場に不安が広がる恐れがある。

 先月行われた総選挙では、コエリョ氏率いる中道右派連合が最多の票を得て勝利したが、2011年以降保ってきていた絶対過半数は確保できなかった。この総選挙によって誕生した第2次コエリョ政権は、1974年の同国の民主化以降最も短命に終わった。(c)AFP