【9月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、オーナーのディートリッヒ・マテシッツ(Dietrich Mateschitz)氏がF1に「幻滅」し始めていると明かした。一方でホーナー氏は、チームの存続のために戦っているとも話している。

 レッドブルは、エンジン供給元のルノー(Renault)との契約終了後に、競争力の高いエンジンが手に入らなければF1を撤退するとしており、フェラーリ(Ferrari)が最上かつ、唯一ともいわれる選択肢となっている。

 日本GP(Japan Grand Prix 2015)を前に、ホーナー氏はレッドブル撤退の可能性について歯に衣着せぬ発言をした。

 鈴鹿でホーナー氏は、「ディートリッヒ・マテシッツはめったに口を開かないが、彼が話すときは姿勢を正し、注目しなくてはならない。彼はいくらか現在のF1に幻滅しているようで、その意見は一貫している。解決策を見いだすのが私の務めだ」と語った。

 ルノーとレッドブルのエンジン供給終了の公式発表は間近とも言われているが、ホーナー氏はルノー側との話し合いは続いていると語った。

「ルノーとは水面下で前向きな議論を進めている。レッドブルの立場も、ルノーの立場も、われわれが何を成し遂げたいのかということも明確だ。数日以内に結論が出ることを期待している」

 2005年に参戦したレッドブルは、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が4連覇を果たして2010年から2013年までF1界を席巻した。

FOAのバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長に対し、2020年までの出走を誓っていたレッドブルだが、ホーナー氏はオーナー会社の心変わりによる投資利益の減少を嘆いている。

「バーニー・エクレストンが常々言うように、状況は変わるものだ。合意に達したときとの状況が違いすぎる。われわれとしては解決策を見いだしたいと思っている。それを見つけるために、恐ろしいほど多くのことを進めている。すべての努力が2020年まで、願わくはそれ以降もレッドブルがここにとどまることを確かにするものだ。それでも、答えが必要だとはっきりしている大きな問題が残されている」

(c)AFP/Alastair HIMMER