【9月15日 AFP】ハンガリー当局は15日、セルビアとの国境検問所を封鎖したと発表した。

 首都ブダペスト(Budapest)での記者会見で国境警備隊の幹部は、ロスケ(Roszke)-アソトハロム(Asothalom)を結ぶ主要道路沿いの検問所が15日午前7時(日本時間同日午後2時)以降、業務を行っていないと述べた。

 ハンガリーは移民たちが非公式に通過している越境地点を14日に閉鎖したが、以降もそこから2キロほど離れた正式な検問所では難民たちを通過させていた。しかし15日になって当局は、公式ルートからの入国もこれ以上認めないと発表した。ハンガリー側は、セルビア側が国境での人の流入を管理していないことを理由に挙げ、状況が変われば業務を再開する可能性もあるとしている。

 ハンガリーの警察当局は、14日だけで9380人が流入し、先週更新された1日分の最高記録のさらに2倍近い人数だと発表した。ただし、現場取材をしているAFP特派員は、過去数日に比べて移民の数はだいぶ減っていると伝えており、警察の発表とは食い違っている。

 一方、ハンガリー当局は15日、「不法越境」に対し最高3年の禁固刑を科すよう厳罰化した新法の施行後初めて60人を逮捕したと発表した。ハンガリー首相の首席顧問は「本日、フェンスの切断または損壊で警察が60人を逮捕した。45人は国境で、15人はハンガリー国内で拘束された。警察は刑事捜査を開始した」と述べた。(c)AFP