【9月10日 AFP】クロアチアサッカー連盟(HNS)は9日、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選での不振を受け、ニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督の解任を発表した。

 クロアチアは、前週末から今週にかけて行われた予選グループHの試合でアゼルバイジャンに0-0で引き分けると、ノルウェーに0-2で敗れて同組3位に転落しており、フランスで行われる本大会出場に暗雲が立ちこめている。

 HNSのダヴォル・シュケル(Davor Suker)会長は解任に関する声明で、「(2試合の)遠征を前にこんなことが起きるとは誰も予想していなかった。それでも結果は常に決定的なものだ。われわれはこの危機を乗り越えて、フランスに行けると信じている」と述べている。またシュケル会長は、21日までに後任についての決断を下すとしている。

 クロアチアは現在勝ち点15でグループ3位につけており、首位には同18でイタリア、2位には同16でノルウェーがつけている。6月に行われた欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選のイタリア戦でピッチ上にかぎ十字が記されていた件でクロアチアは勝ち点1剥奪の処分を受けたが、上訴中のため現在は勝ち点が引かれていない。

 予選の残り2試合でクロアチアは、ホームでブルガリアと、アウェーでマルタとの対戦を控えているが、その他の試合の結果によっては3位でのプレーオフ進出ではなく、本大会への出場が自動的に決定する可能性もある。(c)AFP