【8月29日 AFP】熱帯低気圧「エリカ(Erika)」が28日までに、カリブ海(Caribbean Sea)に位置するドミニカ国を通過した。この熱帯低気圧の影響で少なくとも12人が死亡した。エリカはその後、ドミニカ共和国に向かっている。

 エリカが通過したカリブ海周辺の島々では救助隊による生存者の捜索やがれきの撤去などが行われている。ドミニカ国のルーズベルト・スケリット(Roosevelt Skerrit)首相は、大きな被害が出たプチ・サバンヌ(Petite Savanne)の村に向かう途中、ツイッター(Twitter)で「12人の死亡が確認されているが、死者数は増加する可能性もある」と述べた。

 地元ニュースサイト「ザ・ドミニカン(The Dominican.net)」は大規模な地滑りが発生したプチ・サバンヌだけで27人の死者が出たと報じている。

 予報によるとエリカは今後、ハイチとドミニカ共和国が占めるイスパニョーラ(Hispaniola)島とキューバ北部沿岸を通過し、来週初めには米南東部フロリダ(Florida)州でも影響が出るとみられている。現在の進路を維持すれば、31日未明に同州南部に上陸する可能性もあり、リック・スコット(Rick Scott)州知事は非常事態を宣言した。(c)AFP/Alexander Martinez