【8月26日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2015-16(UEFA Champions League 2015-16)は25日、各地でプレーオフ第2戦が行われ、バレンシア(Valencia CF)は1-2でASモナコ(AS Monaco)に敗れたものの、2戦合計スコア4-3で本戦出場を決めた。

 チャンピオンズリーグで準優勝を経験しているクラブ同士の対戦となった今回のプレーオフは、バレンシアが3-1のリードを持って敵地ルイII世スタジアム(Stade Louis II)での第2戦に臨むと、序盤にアルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo)が挙げたゴールが突破を決める決勝点となった。

 メスタージャ・スタジアム(Mestalla stadium)での第1戦で、終了間際にソフィアン・フェグリ(Sofiane Feghouli)が3点目を挙げたバレンシアは、その勢いを継続するかのように、素晴らしい立ち上がりを見せた。そして開始4分、モナコのDFファビーニョ(Fabio Henrique Tavares 'Fabinho')の不用意なバックパスをネグレドがさらうと、ペナルティーエリア左からGKダニエル・スバシッチ(Danijel Subasic)の頭上を越えるループシュートで先制点を奪った。

 一方、昨季8強のモナコは、序盤はバレンシアの攻勢になすすべがなく、相手の見事な連携からエリア内のネグレドにフリーでシュートを許し、あわや2点目かという場面もあった。

 ところがモナコは前半17分、苦しい試合展開のなかで同点に追いついた。バレンシアのオーストラリア代表GKマシュー・ライアン(Mathew Ryan)の中途半端なパンチングから、ボールがちょうどアンドレア・ラッジ(Andrea Raggi)の前にこぼれると、ラッジがうまい反転からシュートを右下の隅に蹴り込んだ。

 バレンシアが突如として落ち着きをなくすのを尻目に、モナコはがぜん勢いを増したように見えたが、前半のうちに再度ライアンを脅かす場面は訪れなかった。

 それでもモナコは前への圧力をかけ続けると、迎えた後半30分、2点目を奪って本戦出場への希望の灯をともした。直接FKをライアンが何とか弾くと、跳ね返りが交代で入っていたギド・カリージョ(Guido Carrillo)に胸に当たり、これが図らずも、同じく交代出場のウワ・エルデルソン・エチエジレ(Elderson Uwa Echiejile)へのアシストになった。

 その後、モナコは必死でゴールを目指したものの3点目は生まれず、延長戦に持ち込むことはできなかった。(c)AFP