【8月3日 AFP】アフリカ中部ブルンジの首都ブジュンブラ(Bujumbura)で2日朝、ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領の右腕とされるアドルフ・ヌシミリマナ(Adolphe Nshimirimana)将軍がピックアップトラックで移動中に2発のロケット弾と自動小銃の乱射を受け死亡した。同将軍の運転手も死亡した。

 大統領府報道官が元軍参謀長で諜報機関長の同将軍が殺害されたと確認した。同将軍はブルンジでは事実上の国内治安トップ、さらには政権ナンバー2とも見られていた。

 今回の暗殺事件の1週間ほど前には、論争を呼んでいた大統領選でヌクルンジザ大統領が勝利したと宣言され、反対派の抗議と国際的な非難にもかかわらず3期連続で大統領を務めることが決まっていた。

 ヌクルンジザ氏の大統領選出馬は違憲だとして野党から批判を受けた。数か月にわたって抗議行動が続き、政府側の厳しい取り締まりにより少なくとも100人が死亡。今年5月中旬にはクーデター未遂事件も発生した。ヌシミリマナ氏はデモ参加者の取り締まりを指揮し、クーデターを失敗させた立役者とみられていた。(c)AFP