【7月10日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は9日、中東などでキリスト教徒に対する「ジェノサイド(大量虐殺)」が起きていると述べ、「この第3次世界大戦を終わらせなければならない」と呼び掛けた。

 南米歴訪中の法王は、2つ目の訪問国であるボリビアのサンタクルス(Santa Cruz)で開かれた「民衆運動に関する世界会議(World Meeting of the Popular Movements)」第2回大会で演説。「今日、非常に遺憾なことに、中東や世界各地でわたしたちの兄弟姉妹の多くが主イエス(Jesus)への信仰のために迫害され、拷問され、殺害されるのを目の当たりにしている」と述べ、次のように続けた。

「段階的に遂行され、わたしたちが経験しているこの第3次世界大戦においては、ある種のジェノサイドが進行中だ。これを終わらせなければならない」

 法王はこの発言に先立ち、かつて南米を植民地化したカトリック教徒が先住民に対して行った「犯罪」について謝罪。先住民の代表団らに向かって「謙虚に」許しを求めた。(c)AFP