【6月24日 AFP】約6万ドル(約740万円)が入ったかばんを発見し、上司に渡したエクアドル人の警察官が23日、エクアドル警察に表彰された。

 警察官のウィリアム・アルバレス(William Alvarez)さんは先週、グアヤキル(Guayaquil)の自宅から出勤しようとしたところ、玄関前の階段で見慣れないバックパックを発見した。

 アルバレスさんはごみだと思ったというが、かばんを開けてみたところ、中には複数の束にまとめられた大量の20ドル紙幣が詰められており、合計約6万ドル入っていることが分かったという。

 犯罪に絡んだ金ではないかと疑ったアルバレスさんがこれを上司に渡したところ、他の警察官への模範になるとして、「倫理観の高さ」を評価された。

 汚職と人権侵害が横行していたエクアドル警察は、2010年に汚職撲滅運動を開始し、これまでにセクシュアルハラスメントや人身売買、アルコール依存症などを含め、さまざまな不正行為などで数百人の警察官が懲戒免職されている。

 昨年3月には5人の警察官が、2012年に130万ドル(約1億6000万円)を積んだまま墜落したメキシコの麻薬密売組織の飛行機からカネを盗んだとして免職された。(c)AFP