【5月26日 AFP】第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)に参戦中のスカイ(Sky Pro Cycling)は25日、第13ステージの落車で負傷したリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)が大会を棄権すると発表した。

 31日にミラノ(Milan)で幕を閉じる今大会で、2度目の休息日を迎えたポートは、イェーゾロ(Jesolo)に向かう22日のレース終盤にクラッシュに遭っており、その際に負傷した膝と臀部(でんぶ)の回復が思わしくないとして棄権することを決断した。

 ポートはチームの公式ウェブサイトで、「このような終わり方で、はらわたが煮えくり返っている」とコメントしている。

「ジロは、僕にとって今年の大きな目標であり、このレースを念頭に置いて、ずっと必死に努力してきたんだ」

 ポートは、19日の第10ステージで総合4位の好位置につけたかと思われたが、同じオーストラリア出身でオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のサイモン・クラーク(Simon Clarke)から車輪の提供を受けたことで、2分のペナルティーを科されてしまった。

 ポートは、「この一週間は、パンクやペナルティーなど運に恵まれなかったが、決定的な打撃となったのは22日のクラッシュだ」と悔しさをにじませた。

「落車で膝と臀部を強打したため、23日の個人タイムトライアルと昨日(24日)のステージでは、大きな痛みを抱えながらのレースだった」

「どうにかして続ける努力をしたが、医療チームにレース続行を止められてしまった」

 ポートは、これからツール・ド・フランス(2015 Tour de France)に照準を合わせ、2013年大会覇者のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)のバックアップとして、中心的な役割を担うことになると語った。

 ポートの友人で練習パートナーでもあるフルームは、自身のツイッター(Twitter)で、「われわれはみんな、困難に直面することがある。そこからどのように復活するかが重要なんだ!#頑張れリッチー@richie_porte」とエールを送った。(c)AFP