【4月21日 AFP】サッカークロアチア代表のルカ・モドリッチ(Luka Modric)が膝を負傷したことについて、同国代表のチームドクターは、選手が所属するレアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督に責任があると批判した。

 クロアチア代表でチームドクターを務めるボリス・ネメッツ(Boris Nemec)氏は、同国のスポーツ紙スポルツケ・ノヴォスティ(Sportske Novosti)に対し、「アンチェロッティ監督は、モドリッチの離脱に責任がある」とコメントした。

 5か月におよぶ長期離脱から復帰したばかりのモドリッチが、再び故障したことについて、ネメッツ氏は、「長期欠場していたルカが復帰して以降、アンチェロッティ監督は毎試合、彼を無理に起用していた。慎重に扱うどころか、彼に負担をかけていた」と語っている。

 整形外科医で、特に膝治療の権威として名高いネメッツ氏は、「今回のけがは、疲労が原因だ」との見解を示している。

 レアルは19日、医療チームがモドリッチの検査を行い、右膝内側側副靱帯のねんざと診断されたと発表していた。

 モドリッチの検査は、同選手が18日のマラガ(Malaga CF)戦で相手選手のレシオ(Recio)と衝突した際に膝を強打し、運び出されたあとに行われた。

 チームはクロアチア代表のモドリッチの離脱について、具体的な期間を明らかにしていないが、スペインメディアは約6週間の離脱で今季絶望と報じており、6月6日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝を目指すレアルにとって打撃となっている。

 モドリッチが5か月間の戦線離脱から復帰して以降、その存在はチームの躍進に貢献していた。

 良いリハビリが早期回復につながると期待している29歳のモドリッチは、スポルツケ・ノヴォスティに対し、「この困難を克服してみせる。それしか自分にできることはないし、今季をあきらめるつもりはない」と語った。

 クロアチアのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督もまた、モドリッチがイタリアと対戦する6月12日の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選までに復帰できることを期待している。

 コヴァチ監督は、「イタリアとの試合で彼が復帰してくれることを願う。しかし、われわれは何も強制するつもりはない。ルカの健康が何よりも大切だ」とコメントしている。(c)AFP