【4月1日 AFP】西太平洋の島しょ国ミクロネシアのチューク(Chuuk)州で1日、「スーパー台風」に発達した台風4号 (アジア名:メイサーク、Maysak)の直撃を受け非常事態が宣言された。これまでに少なくとも5人が死亡したほか、建物などにも大きな被害がでている。

 台風4号の最大瞬間風速は72メートル。先月29日夜にチューク州に上陸し、3日間かけてミクロネシアを横断して1日に西部ヤップ(Yap)州を直撃した後、海上に抜けた。現在はフィリピンに向かって進路を取っている。

 ミクロネシアのエマニュエル・モリ(Emanuel Mori)大統領は声明で「死者5人を含む被害を受けて、(チューク州の)ジョンソン・エリモ(Johnson Elimo)知事が非常事態を宣言した」と述べ、救助活動に国際社会の支援が必要になる可能性を示唆した。

 死者が出た地域についての言及はなかったが、これまでの報道によるとチューク州で5人が死亡した。またモリ大統領は「学校や医療施設、公益施設、住宅」にも大きな被害が出ているほか、「数隻の漁船や旅客船が沈没した」と述べた。(c)AFP