【3月13日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は12日、シリアやイラクで続く戦乱により1400万人もの子どもたちが代償を払わされていると、声明で発表した。暴力や苦難の日々によって、子どもたちの将来が深刻な危機にさらされていると警告している。

 ユニセフによると、中でも最も厳しい状況に置かれているのは、内戦が5年目に突入したシリア国内に暮らす560万人超の子どもたちだ。このうち最大200万人が、人道援助のほとんど届かない地域に取り残されているという。また、約200万人のシリアの子どもたちがレバノン、トルコ、ヨルダンなどで難民生活を送っているとしている。

「最も幼い子どもたちは、戦乱しか知らない。思春期に入りつつある子たちにとって、暴力や苦難は過去の傷となるだけでなく、将来を形作るもととなっている」と、ユニセフのアンソニー・レーク(Anthony Lake)事務局長は警鐘を鳴らしている。(c)AFP