【3月7日 AFP】西アフリカのシエラレオネで、護衛1人がエボラ出血熱で死亡したことを受け、自主的な隔離措置として6日間にわたって自宅待機を行っていたサミュエル・サムスマナ(Sammuel Sam-Sumana)副大統領が6日、与党から追放された。

 同国の与党、全人民会議党(All People’s CongressAPC)は首都フリータウン(Freetown)の党本部で会見を開き、サムスマナ氏の追放とエボラ出血熱の関係はなく、追放の措置は数週間にわたってサムスマナ氏の行動や背景を調査した結果だと述べた。

 同党のオスマン・ヤンサニ(Osman Yansaneh)幹事長は「副大統領は自分はイスラム教徒だと言っていたが、調査の結果、それは正しくないことが分かった」と語り、その他、副大統領に対する多くの非難すべき点を挙げた。同幹事長によれば、米国の大学の学位を持っているという主張も偽りだった上、東部州(Eastern Province)コノ(Kono)地区で頻発している暴動もサムスマナ氏に非があるという。さらに4番目の疑惑として、APCから枝分かれして、別の政党を立ち上げることを画策していたとも責めた。

 副大統領職については、剥奪されるかどうかを決めるのは「法律」であり、現状ではその座にとどまるとヤンサニ氏は述べた。(c)AFP