【2月22日 AFP】2014-15アルペンスキーW杯は21日、スロベニアのマリボル(Maribor)で女子大回転第5戦が行われ、アルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)で金メダルを獲得したばかりのアンナ・フェニンガー(Anna Fenninger、オーストリア)が、2本合計タイム2分24秒50で優勝した。

 昨季のW杯で総合優勝のタイトルをものにした25歳のフェニンガーは、世界選手権の銀メダリストであるビクトリア・レベンスブルク(Viktoria Rebensburg、ドイツ)を僅差の2位に抑え、リヒテンシュタインのティナ・ワイラター(Tina Weirather)が合計2分24秒80で3位に入った。

 地元出身のティナ・マゼ(Tina Maze)と、米国のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)は、1本目を完走することができなかった。マゼは、終盤の旗門でコントロールを失い、ボンはスピードに乗って滑走している最中に転倒した。

 1本目の試技を終えた後、フェニンガーはレベンスブルクのタイムをわずかに上回り首位に立つ。レベンスブルクは、同種目で2012年以来の優勝を果たそうと意気込んでいた。

 しかし、2本目でも堅実な滑りを見せたフェニンガーが、W杯通算10勝目を挙げた。

 世界選手権で、2つの金メダルと1つの銀メダルを獲得した31歳のマゼは、「ギアを上げたかったのですが」とすると、「いけたかなと思ったのですが、ターンが厳しすぎましたね」と振り返った。

 マゼは、これまでマリボルで3度優勝を飾っていたが、今大会では納得のいかない結果に終わってしまった。(c)AFP