【2月19日 AFP】2022年の冬季五輪開催に向けて、カザフスタンの経済の中心地アルマトイ(Almaty)が好評価を得ている。18日、同地を訪れていた評価チームの責任者がコメントした。

 国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の責任者を務めるアレクサンドル・ジューコフ(Alexander Zhukov)氏は、アルマトイの唯一のライバルである北京(Beijing)との比較は避けた上で、アルマトイを「候補地として合格」と評した。

 その一方で、原油に依存するカザフスタンには財政的な問題も残されている。

 評価チーム訪問の2日前には、ヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)大統領率いる政権与党が、開催地の早期決定を呼びかけていた。政権は、「世界中に広がりつつある財政、経済危機の新たな波」への対応策を決めるためにも、早期決定が望ましいと考えている。

 カザフスタン最大の輸出品である原油の価格は、アルマトイが一番乗りで立候補を申請した2013年8月以降、急激に下落しており、現在の同国では、五輪開催が財政の大きな負担になるのではとの懸念が出ている。

 現在のところ同国の役員は、大会は妥当な費用で、持続可能性を重視するIOCの新提言に沿う形で開催できると主張している。(c)AFP