【2月9日 AFP】ニジェール南東部の町ディファ(Diffa)で8日、隣国ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による襲撃事件が2件発生した。ボコ・ハラムが同地域で続ける武装闘争はこの週末でニジェールにも拡大している。

 目撃者らと人道支援団体関係者らによると、ボコ・ハラムはディファの周縁部で同日未明から2時間半にわたってニジェールの兵士たちと交戦した。この戦闘による死傷者数は今のところ不明。

 その数時間後には、町中心部の市場で大きな爆発が発生。女の自爆犯による犯行との情報もあるが、当時町内にいたマハマドゥ・カリジョ(Mahamadou Karidjo)国防相はこれを否定し、ナイジェリアから「砲弾が発射され」、うち1発が町中心部に着弾したと語った。

 電話取材に応じた保健当局者は、女の自爆犯が市場で自爆し、子ども1人が死亡、20人が負傷したと述べた。一方、ある地元記者はオートバイに乗った男が投げた爆弾が爆発したと話している。

 ボコ・ハラムはこの2日前、ニジェールで初となる大規模襲撃を実施したが、チャド軍の支援を受けたニジェール軍の激しい抵抗にあっていた。

 ボコ・ハラムはここ数か月間にわたり、ニジェールとナイジェリアの国境の一部を構成するコマドゥグ・ヨベ川(Komadougou Yobe River)流域のナイジェリア側地域に戦闘員を集結させている。(c)AFP/Boureima HAMA