【2月9日 AFP】女子ゴルフ米国ツアー、ピュアシルクバハマLPGAクラシック(Pure Silk-Bahamas LPGA Classic 2015)は8日、バハマ・パラダイス島(Paradise Island)のオーシャン・クラブGC(Ocean Club Golf Course)で最終日が行われ、韓国の新人キム・セイヨン(Sei Young Kim)がプレーオフを制して優勝した。

 最終18番で約1.5メートルの距離からバーディーを奪ったキムは、5アンダーの68として、タイのアリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn)と同胞の柳先暎(Sun Young Yoo、ユ・ソンヨン)が待つプレーオフへ進出すると、同ホールで行われたプレーオフの1ホール目で、再び約1.8メートルのバーディーパットを決めた。

 韓国ツアー3勝の実績を持つ22歳のキムは、LPGAツアー参戦2大会目で優勝を飾る快挙を達成し、「最高の気分です。とても緊張していましたが、自分のゲームに集中しました。言葉が見つかりません。泣きそうです」と喜びを語った。

 2012年のクラフト・ナビスコ選手権(Kraft Nabisco Championship 2012)でメジャー制覇を飾った柳だが、プレーオフ1ホール目でグリーン横のバンカーにつかまる。一方で19歳のジュタナガーンは、アプローチを左のラフに入れてしまう。

 ライバルたちの苦戦を尻目に、キムは2打目をグリーン端に乗せる。柳とジュタナガーンが3打目でようやくグリーンをとらえたのに対し、キムはイーグルチャンスを迎える。これを逃したキムだったが、柳とジュタナガーンがパーに終わる中、バーディーパットをしっかりと沈めて、右拳を突き上げた。

 この日最初のホールでバーディーを奪ったキムは、5番までにスコアを3つ伸ばす。その後、8番でボギーをたたいたものの、バックナインでは再び3つのバーディーを奪取し、通算14アンダーで優勝争いに残る強さを見せつけた。

 米国のブリタニー・リンシコーム(Brittany Lincicome)が、通算13アンダーの単独4位に。韓国の朴仁妃(Inbee Park、パク・インビ)と米国のダニエル・カン(Danielle Kang)が、さらに1打差で5位タイに入った。

 リディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)から世界1位の座を奪還したいと考えていた朴だが、コーが7位タイに入ったため、今大会でその夢はかなわなかった。

 日本勢では、宮里美香(Mika Miyazato)が通算8アンダーの19位タイに、宮里藍(Ai Miyazato)が通算7アンダーの24位タイに終わっている。(c)AFP