【2月4日 AFP】(一部更新)ヨルダン当局は4日午前4時(日本時間同11時)、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」による同国人パイロット、モアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉殺害への報復として、同組織が釈放を要求していたサジダ・リシャウィ(Sajida al-Rishawi)死刑囚(44)を含むイスラム過激派組織のメンバー2人の死刑を執行した。政府報道官が明らかにした。

 報道官がAFPに語ったところによると、リシャウィ死刑囚と共に刑が執行されたのは、イスラム国の前身に当たるイラクの過激派組織「イラク聖戦アルカイダ組織(Al-Qaeda in Iraq)」のメンバーだったジヤド・カルボリ(Ziad al-Karboli)死刑囚。

 治安筋によると、刑は首都アンマン(Amman)南方のスワカ(Swaqa)刑務所で執行された。

 リシャウィ死刑囚は、2005年11月9日にアンマンでホテル3か所が標的となった同時爆破事件に関与したとして死刑判決を受けて収監されていた。

 イスラム国は人質にとっていた後藤健二(Kenji Goto)さんとリシャウィ死刑囚との交換を要求し、聞き入れられなければカサスベ中尉を殺害すると脅迫していた。(c)AFP