【1月19日 AFP】西アフリカのニジェールの首都ニアメー(Niamey)で18日、フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)が本社襲撃後初の特別号で表紙に再びイスラム教の預言者ムハンマド(Mohammed)の風刺画を掲載したことに抗議するデモ隊が警察と衝突し、90人が逮捕された。

 ニジェールでは16日に第2の都市ザンデール(Zinder)のデモで5人が死亡、45人が負傷したのに続き、17日にニアメーで行われたデモが暴徒化し5人が死亡。少なくとも8か所のキリスト教教会が襲撃され、非イスラム教徒が店主だったりフランスと関係があったりする飲食店やホテル、店舗なども標的とされた。

 こうした事態を受け、マハマドゥ・イスフ(Mahamadou Issoufou)大統領は17日、「礼拝の場を荒らし、神聖を汚し、キリスト教徒の同胞たちを殺りくする者たちはイスラムについて何も理解していない」と述べて鎮静化を呼び掛け、政府は同日デモを禁止していた。

 しかし、このデモ禁止令にもかかわらず、ニアメーでは18日も約300人が市中心部に集まり、予定通り議会に向かって更新を開始。警官隊が催涙弾を発射し、デモの参加者が石を投げたりタイヤを燃やしたりして対抗したが、最終的には静かに解散したという。(c)AFP