【12月10日 AFP】ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領(90)は、かつて後継者と目されていたジョイス・ムジュル(Joice Mujuru)副大統領(59)に加え、閣僚8人を一斉解任した。政府が9日発表した。ムガベ大統領が、政敵を粛清したものとみられる。

 ムガベ大統領には、後継者選びをめぐる内輪もめを終わらせたい意向があったとされる。ミシェック・シバンダ(Misheck Sibanda)大統領・内閣官房長官が短い声明を出し、ムジュル副大統領の解任を伝えた。

 この声明では同時に、エネルギー相や公共サービス相を含む閣僚8人の解任も発表された。いずれもムジュル派ばかりだった。

 これまでムガベ氏とその最側近らは、ムジュル氏とその支持者らを孤立させようという動きを長く展開してきており、それが最終的にこの粛清につながったものとみられる。グレース・ムガベ(Grace Mugabe)大統領夫人(49)の台頭に伴い、ムジュル氏への風当たりは徐々に強くなってきていた。(c)AFP/Fanuel JONGWE