【11月20日 AFP】中米ホンジュラスで遺体で発見された2014年ミス・ワールド(Miss World)のホンジュラス代表、マリア・ホセ・アルバラド・ムニョス(Maria Jose Alvarado Munoz)さん(19)は、嫉妬にかられた姉の交際相手の男から逃げようとして射殺されたとみられることが、19日の警察発表と地元報道で明らかになった。

 4月にミス・ホンジュラスに輝いたアルバラド・ムニョスさんは、ミス・ワールド世界大会に臨むため19日に英ロンドン(London)へ出発予定だったが、13日に姉ソフィア・トリニダード・アルバロ(Sofia Trinidad Alvarado)さん(23)と一緒に、北西部サンタバルバラ(Santa Barbara)郊外のリゾート施設で開かれた姉の交際相手で逮捕されたプルタルコ・アントニオ・ルイス(Plutarco Antonio Ruiz)容疑者の誕生日パーティーに出席したのを最後に行方が分からなくなっていた。

 警察は19日、ホンジュラス北部アラダ(Arada)近郊のアグアグアル川(Aguagual River)河岸で、地中に埋められた姉妹の遺体を発見したと発表した。

 地元紙プレンサ(La Prensa)の報道によると、警察はルイス容疑者が、ソフィアさんが別の男性とダンスを踊る様子を目撃し、嫉妬から射殺したとみて捜査している。同容疑者はソフィアさんの頭を撃った後、逃げようとしたアルバラド・ムニョスさんの背中を2回撃ったとされる。

 警察は18日、ルイス容疑者と共犯者とみられる男の2人を逮捕し、米コルト(Colt)社製45口径の拳銃1丁と車2台を押収した。アルトゥロ・ヘラルド・コラレス(Arturo Geraldo Corrales)治安相は、ルイス容疑者が事件の主犯だという点に「疑いはない」と述べている。

 アルバラド・ムニョスさんとソフィアさんは、シャンパン色の車でパーティー会場を後にしたのを最後に行方不明となった。この車は、姉妹の母親によるとその日、アルバラド・ムニョスさんを自宅に迎えに来た車と同じという。遺体が発見された場所は、パーティー会場から約20キロ離れている。

 警察は、犯行に使われた車両を清掃・再塗装して姉妹殺害の証拠を隠滅しようとした容疑などで他にも複数の容疑者を捜査しているという。19日には、リゾート施設の所有者夫婦とその娘の3人が逮捕された。(c)AFP/Noe LEIVA