【10月24日 AFP】米グーグル(Google)の「ストリートビュー(Street View)」に23日、ヒマラヤ山脈の王国、ブータンが追加された。雄大な山脈や寺院、澄み切った川などをスクリーンを通じて「体験」できるようになった。

 ストリートビュー担当者の1人、ディボン・ラン(Divon Lan)氏によると、大半の政府は、観光促進につながるとしてストリートビューに好意的だというが、ブータンの場合は事情が少し違い、「大勢の観光客が押し寄せることなく、また独自の文化を損なうことなく、いかにしてブータンを世界に知ってもらうか」という基本姿勢があり、より慎重な交渉が必要とされたという。


 2013年3月に開始した約1年にわたるこのプロジェクトでは、ブータン国内約3000キロの道路網を専用車1台が走行・撮影した。

「雷龍の国(Land of the Thunder Dragon)」とも呼ばれるブータンは、長きにわたり世界で最も孤立した国の1つだった。テレビの視聴は1999年にようやく解禁されたばかり。同国を訪れる大半の外国人観光客は、入国の際に1日あたり最低200ドル(約2万円)を支払う必要がある。(c)AFP/Ammu KANNAMPILLY