【10月15日 AFP】サッカー国際親善試合が14日、各地で行われ、フランスは3-0でアルメニアに勝利した。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)開催国のフランスは、4年以上ぶりとなる代表戦先発を果たしたアンドレ・ピエール・ジニャック(Andre-Pierre Gignac)が1得点2アシストでチームをけん引し、敵地で快勝を収めた。

 ジニャックはロイク・レミ(Loic Remy)と交代出場のアントワーヌ・グリエスマン(Antoine Griezmann)の得点をアシストし、その間に挟まる形で、自身も後半にPKから得点を決めた。ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督率いるフランスは、これで2-1と勝利した11日のポルトガル戦に続き、連勝を飾っている。

 デシャン監督は、GKのスティーブ・マンダンダ(Steve Mandanda)、ラファエル・バラン(Raphael Varane)、ブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)を除く先発8人をポルトガル戦から入れ替えた。

 前線では、ポルトガル戦で得点を挙げたカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がベンチスタートとなり、所属するオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)でリーグ1得点王の活躍を見せているジニャックが先発に入った。ジニャックが代表戦に先発するのは、散々な結果に終わったW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)のチーム最終戦、1-2で敗れた南アフリカ戦以来となった。

 代表戦19キャップ目を飾ったジニャックは、試合開始わずか8分で存在感を示し、ジェレミ・マテュー(Jeremy Mathieu)から対角線に入ってきた長いボールを収めると、右サイドからゴール前へ折り返した。ファーサイドのレミは流し込むだけでよかった。

 前半終了8分前のGKとの1対1の場面を決められず、わずかのところで得点欄に名前を刻む機会を逃したジニャックだが、アルメニアがボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)を含む主力数人をけがで欠いていたこともあり、チームは後半に入っても好機を作り続けた。

 するとフランスは、交代で入ったポール・ポグバ(Paul Pogba)がペナルティーエリア内へドリブルで進入すると、ヴァラズダト・ハロヤン(Varazdat Haroyan)に倒されてあっさりとPKを獲得。ジニャックがGKロマン・ベレゾフスキ(Roman Berezovski)の逆を突くキックを決め、3-1で勝利したオーストリア戦からちょうど5年ぶりの代表戦ゴールを決めた。

 その後はレミとジニャックがともに得点差を広げる好機を決め切れなかったが、ジニャックからの長いスルーパスを受けたグリエスマンがGKもかわしてシュートを決め、勝利を決定づけた。

 フランスはこの後、11月にアルバニア、スウェーデンと親善試合を行う。一方、欧州選手権予選のグループIに入っているアルメニアは同月、敵地でポルトガルと対戦する。(c)AFP