【10月7日 AFP】国際自動車連盟(International Automobile Federation、FIA)は6日、F1第15戦日本GP(Japan Grand Prix 2014)決勝で頭部外傷を負い、病院に搬送されて緊急手術を受けたマルシャ(Marussia F1 Team)のジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)について、「深刻ではあるが安定している」と発表した。

 大雨が予想されているにもかかわらず、主催者はなぜ予定通りの時間にレースを開催したのかと議論が行われている中、6日夜には来日したビアンキの両親が病院に到着した。

 FIAで広報を務めるマッテオ・ボンチアーニ(Matteo Bonciani)氏は、病院に集まっていた報道陣に対し、「それがとても重篤な状態であることをご理解いただきたい」と述べた。

 ビアンキが搬送された病院側は、患者のプライバシーを理由にドライバーの状態についてコメントすることを拒否しており、質問についてはFIAに一任している。

 マルシャのジョン・ブース(John Booth)代表とグレーム・ロードン(Graeme Lowdon)社長は、ほとんど寝ずに病院で一日中ビアンキに付き添っており、ドライバーの容体についての質問には一切答えなかった。

 マルシャは発表した声明の中で、「ジュールとチームに寄せられた多くのサポートと大きな愛情に感謝したい」とコメントし、ファンに対して感謝の意を示した。

 マルシャはまた、ドライバーについての情報は、ビアンキの家族が同意したものだけ公表されるとしている。

「ジュールに対するケアと同じように、彼らはわれわれの最優先事項であり続ける。そのため、ビアンキの状態に関する情報については忍耐と理解をお願いしたい」

「新しい情報は、ジュールの治療を行っている三重県立総合医療センターとわれわれが共同で、適切だと判断された場合に発表される」

「マルシャとフェラーリ(Ferrari)の代表は、ジュールとその家族を支えるため、病院にとどまる」

(c)AFP/Daniel ORTELLI