【9月9日 AFP】シエラレオネ当局は8日、エボラ出血熱の感染者特定や遺体の適切な処置のため、人口約600万人の同国内の全世帯を訪問する計画を発表した。

 同国エボラ緊急対策センターのスティーブン・ヌガオジャ(Steven Ngaoja)氏は記者会見で、先日発表された19~21日に施行予定の外出禁止令の一環として、ボランティア2万1400人が国内の全世帯を個別訪問すると説明。エボラ感染が疑われる患者を特定するとともに、遺体を発見した場合は接触者の追跡や埋葬を担当するチームに報告するという。

 今回のエボラ出血熱流行の中心となっている西アフリカ3か国での死者は2000人を超えており、うちシエラレオネでは491人が死亡している。

 シエラレオネ政府は6日、「この恐ろしい病気(の実態)を確実に把握するため」として、19日から72時間の外出禁止令を発令すると発表。この間は必要不可欠な業種関係者を除いて、人々が屋外に出ることや車両の通行も禁じられる。(c)AFP