トレンティンがサガンを振り切り第7ステージ優勝、ツール・ド・フランス
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【7月12日 AFP】2014ツール・ド・フランス(2014 Tour de France)は11日、第7ステージ(エペルネからナンシー、234.5キロメートル)が行われ、オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)がステージを制した。
トレンティンはキャノンデール・プロ(Cannondale Pro)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)とのスプリント勝負を僅差で制した。サガンは今大会7ステージすべてで5位以内に入り、2位フィニッシュは今回が3度目となった。
ロット・ベリソル・チーム(Lotto Belisol Team)のトニー・ギャロパン(Tony Gallopin、フランス)が3位に入り、アスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)は、無理することなく先頭集団とともにフィニッシュし、総合首位の座を守った。
一方、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のティジェイ・ヴァン・ガーデレン(Tejay Van Garderen、TVG、米国)にとっては不運な一日となった。2分11秒差の総合11位でスタートしたガーデレンはクラッシュに巻き込まれ、首位との差は58秒まで開いた。
ガーデレンと同じ米国出身で、ガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のアンドリュー・タランスキー(Andrew Talansky)も最後のスプリントで落車に見舞われたが、ゴールから3キロメートル以内だったためトップグループと同タイムとする救済を受けた。
200キロメートル以上に及ぶゆったりとしたレース展開のなか、6人が先頭集団を抜け出すと、イアム・サイクリング(IAM Cycling)のマルティン・エルミガー(Martin Elmiger、スイス)と、チーム・ネットアップ・エンドゥーラ(Team NetApp Endura)バルトス・フザルスキー(Bartosz Huzarski、ポーランド)の2人がレースをリードしたが、残り20キロメートルで後続に吸収され、レースは最高潮を迎えた。
ヴァン・ガーデレンの落車のあと、3.2キロメートルと距離は短いものの、平均斜度5度というタフな上り坂で集団は分断されると、先頭集団がさらに絞り込まれた平均斜度7.9度の最後の上り坂1.3キロメートルの前に再びペースが上がった。
BMCレーシングのフレフ・ヴァンアフェルマート(Greg Van Avermaet、ベルギー)とともにアタックを仕掛けながらも、残り1キロメートルで後続に追いつかれてしまったサガンは、さらにスプリント勝負を戦う余力を残していたが、ほんの僅かの差でトレンティンが振り切った。(c)AFP