【5月17日 AFP】南米エクアドルのガラパゴス諸島(Galapagos Islands)サンクリストバル(San Cristobal)島沖で9日に汚染物質を積んでいた貨物船が座礁した事故で、エクアドル政府は15日、環境緊急事態を宣言した。

 ガラパゴス国立公園管理局(Galapagos National Park Directorate)によると、座礁したエクアドルの貨物船「Galapaface I」が積み荷として積んでいた1万9000ガロン(約7万2000リットル)の燃料油は15日までに全て抜き取られたが、まだ汚染度の高い潤滑油や洗浄剤が船内に残っているという。

 これらは密閉容器に入っており、今のところ流出はしていないが、エクアドルのロレナ・タピア(Lorena Tapia)環境相は15日、ガラパゴス国立公園管理局(Galapagos National Park DirectorateDPNG)の要請を受けて環境緊急事態宣言を出した。大規模な環境破壊の恐れもあるなか、この宣言を出したことによって作業の影響を緩和しつつ座礁船を撤去するためのリソースを確保できるようになるという。

 エクアドル本土から約1000キロ離れた海域にあるガラパゴス諸島は、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界自然遺産に登録されている。(c)AFP