【4月4日 AFP】米グーグル(Google)の「ストリートビュー(Street View)」に、カンボジアにある寺院遺跡群アンコール・ワット(Angkor Wat)が追加された。アンコール・ワットは、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産にも登録されている。

 世界各地の文化遺産や遺跡などの画像登録を行っているグーグルは、アンコール・ワットの寺院100か所以上を撮影し、360度パノラマ画像9万枚にまとめた。地元の男性5人が遺跡内を歩いて撮影した画像の総枚数は数百万枚に上ったという。

 カンボジアの遺跡の多くは1970年代の共産主義勢力ポル・ポト派(クメールルージュ、Khmer Rouge)時代に破壊されている。

 文化遺産の画像のオンライン登録を進めているグーグル文化遺産部門のディレクター、アミト・スッド(Amit Sood)氏は「これ(このプロジェクト)が最も必要とされている国があるとしたら、それはカンボジアだ。カンボジアについて西洋が知らないことはとても多い。なぜならそれらが消去されたからだ。だがカンボジアにはとても豊かな文化遺産がある」とコメントしている。(c)AFP/William DAVIES