【2月19日 AFP】南スーダン北部の上ナイル州(Upper Nile)の州都マラカル(Malakal)の周辺で18日、反乱軍が大規模な攻撃を開始した。現地の住民や当局者が語った。

 援助団体関係者によると、夜明け後すぐにマラカル周辺で砲撃戦があり、それに続いて街の中でも小型武器の発射音が聞こえ始めた。

 政府軍のフィリップ・オージェ(Philip Aguer)報道官は、「マラカルでは今も戦闘が続いている。反乱軍側が掌握した地域もあるが、街全体を支配されたわけではない」と語るとともに、反乱軍の攻撃は「略奪が目的」という見方を示した。

 今回の戦闘は、先月23日にサルバ・キール(Salva Kiir)大統領の南スーダン政府と反乱軍の指導者リヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領の反乱勢力が隣国エチオピアで停戦に合意して以来、最大の規模とみられる。

 一方、アテニー・ウェク・アテニー(Ateny Wek Ateny)大統領報道官は、「大統領はエチオピアのアディスアベバ(Addis Ababa)で和平協議を続けている担当チームに協議の続行を指示した。大統領は南スーダンの和平実現を願っている」と述べ、和平協議のペースは遅いが、協議自体は続くとの見解を示した。(c)AFP/Waakhe Simon Wudu