【1月12日 AFP】11日朝に大型トロピカル・サイクロン「イアン(Ian)」に襲われたトンガ北部のハアパイ諸島(Ha'apai Islands)では、少なくとも1人が死亡し、建物の倒壊や倒木など大きな被害が出ているもようだ。

 11日の時点では、人口約8000人、観光地として人気の高いハアパイ諸島全域は軽微な被害しか受けなかったと伝えられていたが、12日になってサイクロンの影響で寸断していた通信が復旧し始めたことから、被害の全容が明らかになりつつある。

 トンガ赤十字社(Tonga Red Cross)の社長によると、これまでに1人の死亡が確認されたとの報告があったが、それ以上詳しい情報は入っていないという。

 ファアモツ・サイクロン警報センター(Fua'amotu Tropical Cyclone Warning Centre)は12日、イアンは最大風速70メートル程度にまで勢力を弱めたと発表した。

 イアンは今後、トンガから離れて海上をさらに南下し、次第に勢力を弱めていくと予想されている。(c)AFP