【12月23日 AFP】来年2月に行われるソチ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングル日本代表に、今季グランプリ(GP)ファイナル王者の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が内定した。

 さいたま市で開催中の全日本フィギュアスケート選手権(Japan Figure Skating Championships 2013)で、羽生はショートプログラム(SP)を終えて2位に9.88点差の首位に立つと、フリースケーティング(FS)では最初の4回転サルコーで転倒したものの、続く4回転トーループでは何とか着氷し、ニーノ・ロータ(Nino Rota)作曲の「ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)」に乗せたプログラムを演じきった。

 19歳の羽生はFSで194.70点を獲得し、合計で297.80点を記録して大会制覇を飾った。これは11月、カナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)がエリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2013)で記録した世界最高点の295.27点を上回っている。

 しかしながら、全日本選手権は国際スケート連盟(International Skating UnionISU)の主催大会ではないため、羽生の今回の得点はISUから公式記録として認められることはない。

 ソチ五輪に臨む男女シングルそれぞれ3人ずつの日本代表は、女子FSを終えた後の23日に発表される予定となっているが、男女の全日本王者には自動的に五輪出場枠が与えられる。

 残り2枠の出場選手は、GPファイナルの結果や世界ランキングなどの要素に基づいて決定される。(c)AFP