【12月8日 AFP】13-14フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、浅田真央(Mao Asada)が131.66点を記録し、合計204.02点で優勝を飾った。

  前日行われた男子FSでは羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)3連覇を誇るカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)をしのいでタイトルを獲得しており、日本は男子と女子の両方で金メダルに輝く結果となった。

 5日に行われたショートプログラム(SP)で首位発進した浅田は、トリプルアクセルで転倒するなどミスを犯したもののトップを守り抜き、192.07点で2位に入ったロシアのユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)と、187.61点で3位に入った米国のアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)をしのいだ。

 来年2月にソチ冬季五輪を控える中、2010年のバンクーバー五輪の銀メダリストである浅田は、難易度の高くリスクを伴うジャンプを披露し続けた。

 しかし最初のトリプルアクセルでは転倒し、2度目は回転が足らなかった。続いて臨んだ5度の3回転ジャンプは見事に成功させたが、その後のコンビネーションジャンプでも回転不足となった。

 それでもセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)のピアノ協奏曲第2番ハ短調に乗せて合計4つのスピンやステップで最高評価のレベル4を獲得し、勝利を掴んだ。

 浅田は、現在世界のトップレベルで活躍する女子スケーターの中では唯一、定期的にトリプルアクセルに挑戦している選手で、SPでも3回転半ジャンプをルーティンに取り込んだ。しかしその時も回転不足という判定に終わった。

「悔しい思いもある」とFS演技後、浅田は語った。

「ここでアクセルに2回挑戦できたことは、次につながる。この試合でも新しい課題が見つかった。次の試合までに問題を解決して、五輪につなげたいと思う」

(c)AFP/Shigemi SATO