【11月26日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部の強豪、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は今季も他の追随を許さない勢いを続けているが、その一方でチーム内にはジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の作戦をメディアに漏洩している「スパイ」が存在しているという。

 23日に行われた宿敵ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との対戦の数時間前、独紙ビルト(Bild)にはその試合に向けたバイエルンの戦略が掲載された。

 試合は3-0でバイエルンが制したが、グアルディオラ監督は情報がリークされた事実に激怒している。

「それが誰であろうが、厳しい処罰が待っている。チームから追放するし、その人物が私の下でプレーすることは二度とないだろう」と同監督はビルトの取材に対し話した。

 また、同クラブのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長も独局スカイ(Sky)で「スパイの関与」について認め、欧州の各首脳の情報を密かに収集したとして非難されている米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)を引き合いにコメントした。

「NSAに依頼してまで誰だか突き止めようとはしていないが、当事者にはただちにこの行動を止めるよう勧告する。もし止めなかったら、その人物はとても深刻な状況におかれることとなる。ペップ・グアルディオラだけとではなく、クラブ全体ともだ」

 バイエルンは現在勝ち点4差でブンデスリーガの首位に立っている。また、昨年覇者として挑んでいる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)のグループステージでも、消化試合を2つ残してすでに決勝トーナメント進出を果たしている。(c)AFP