【9月26日 AFP】アフリカ・スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)とその近郊のオムドゥルマン(Omdurman)市で25日、スーダン政府の燃料補助金廃止に反対する激しい抗議行動で、デモ参加者7人が死亡した。目撃者と死亡者の親族が明らかにした。

 3日目になった抗議行動による死者は10人となり、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領の1989年の就任以来、最悪の事態となった。 抗議行動は、政府が経済改革のための補助金一時停止で、石油製品価格の大幅引き上げを発表したことに反発して発生した。

 AFP特派員によると、デモ参加者らは24日にオムドゥルマンにある与党事務所を荒らして放火した。さらに約1000人のデモ参加者がオムドゥルマンの人口集中地域アルサウラ(Al-Thawra)地区に流れ込み、治安部隊と対峙した。抗議は25日夜明け頃まで続いた。

 スーダンのインフレ率はすでに40%程度になっている。(c)AFP/Abdelmoneim ABU IDRIS ALI