【7月2日 AFP】アジア太平洋地域の安全保障環境向上を目的とした東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムで2日、各国外相は北朝鮮に対して、核兵器開発計画を直ちに中止するよう求めた。ブルネイで開催中のASEAN地域フォーラムには、アジア太平洋と欧州連合(EU)の26か国が参加している。

 韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ、Yun Byung-Se)外相は記者団に対し、「会合に出席した各国閣僚の大半が、北朝鮮の代表団に挑発行為をやめて非核化を進めるよう、極めて強いメッセージを送った」と述べ、「(北朝鮮は)これらのメッセージを非常に真剣に聞かなければならない」と続けた。

 一方の北朝鮮側は、朴宜春(パク・ウィチュン、Pak Ui Chun)外相が会議で米国を「真の挑発者」と称して反論し、米国が「敵対的な」姿勢をやめるまで核兵器計画を継続すると主張したという。  北朝鮮問題をめぐっては前日、ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官が中国、日本、韓国の外相らとの会談後、4か国が足並みをそろえていると述べていた。

 また、会議では、南シナ海(South China Sea)の領有権問題をめぐって各国代表が中国に迫ったほか、米国とロシアの外交団は、米当局による監視プログラムの存在を暴露したエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者やシリア問題をめぐる意見の不一致について話し合った。(c)AFP/Dan MARTIN