【6月20日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で19日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織アルシャバブ(Shebab)の武装集団が国連(UN)施設を襲撃し、9人が死亡した。ソマリアで国連を狙ったものとしては、近年で最悪の襲撃事件となった。

 当局によると、施設内にいた南アフリカ人2人を含む外国人職員3人、ソマリア人国連職員1人、ソマリア人警備員2人が死亡した他、周辺道路で戦闘に巻き込まれた民間人3人が犠牲となった。

 国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は白昼堂々と行われた襲撃に「ショックを受けた」と語った。ソマリアのアブディ・ファラ・シルドン(Abdi Farah Shirdon)首相は「罪のない国連文民に対する無分別で卑劣な攻撃」と非難。アルシャバブの高官はAFPに犯行を認め、「異教徒」の殺害を誇らしげに語った。

 アルシャバブ戦闘員らは、爆弾を搭載した小型トラックで要塞化されている基地に突っ込み自爆し、敷地内へと突入した。ソマリアのアブディカリム・フセイン・グルド(Abdikarim Hussein Guled)内務・国家治安相によると、施設を襲撃したのは7人のアルシャバブ戦闘員で、全員が爆弾チョッキを使った自爆により死亡したか、射殺されたという。(c)AFP