【5月13日 AFP】国連人道問題調整事務所(OCHA)は12日、アフリカ中部ニジェールで80万人が食料危機に直面しており、うち約8万4000人が緊急支援を必要としていると発表した。干ばつの影響で収穫量が激減したことから備蓄食料が底をつきつつあり、9月の収穫期までの6~8月に深刻な食料不足に陥る恐れがあると警告している。

 OCHAによると、食糧難は、ティラベリ(Tillaberi)州とタウア(Tahoua)州、中南部ザンデール(Zinder)州で特に深刻で、木や草の葉や野イチゴを食べて飢えをしのいだり、家畜の牛や農具を売却する人も出ているという。

 欧州連合(EU)によれば、ニジェールのあるアフリカ・サヘル(Sahel)地域では今年、1030万人が食料危機に直面している。(c)AFP