【2月27日 AFP】カンボジアの保健当局は26日、35歳の男性が強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1)に感染して死亡したことを明らかにした。カンボジアでの鳥インフル死者は今年に入ってから8人目で、国内での鳥インフル感染拡大の懸念が高まっている。

 保健省疾病監視当局の担当者によると、南東部コンポンチャム(Kampong Cham)州出身のこの男性は、今月初めに死んだ家禽(かきん)2羽を食べた後で具合が悪くなり、首都プノンペン(Phnom Penh)の病院で25日夜、死亡した。

 カンボジアの人々は鳥が死んでも当局に報告しないことが多く、この担当官が検査に訪れた村落ではほとんどの家禽が死んでいたという。担当官は村民らに死んだ鳥を発見したら死骸に触れたり食べたりせず、直ちに保健当局に報告するよう呼びかけたという。

 カンボジアでは今年に入ってから、すでに9人の鳥インフル感染が確認されており、このうち今回死亡した男性を含めて8人が死亡している。(c)AFP