【1月21日 AFP】アルジェリア南東部イナメナス(In Amenas)の天然ガス関連施設で発生した人質拘束事件で、首謀者とみられるイスラム武装勢力の指導者が20日、犯行はイスラム諸国および欧州からの戦闘員40人によるものだったとするビデオ声明を発表した。

 イスラム武装勢力「イスラム聖戦士血盟団(Signatories for Blood)」のモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)司令官のビデオ声明は、モーリタニアの通信社サハラメディア(Sahara Media)のウェブサイトに掲載された。

 この中で同司令官はガス施設襲撃を実行したのは「イスラム諸国や欧州各国から集まった」戦闘員40人だったと語ったほか、「マリの人々に対する爆撃を中止すれば」西側諸国と交渉の余地はあるとも述べている。これはフランスによるマリへの軍事介入を指しているとみられる。ビデオ声明はアルジェリア軍による天然ガス施設での人質救出作戦が終わる前に撮影されていた。

 ベルモフタール司令官は、最近まで「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic MaghrebAQIM)」の幹部だったが、重なる確執からAQIMとたもとを分かち「イスラム聖戦士血盟団」を結成した。ビデオ声明ではアルカイダの分派を名乗っている。(c)AFP