【1月19日 AFP】アルジェリア南東部イナメナス(In Amenas)の天然ガス関連施設で起きたイスラム武装勢力による襲撃事件で、18日現在も人質となった外国人らの安否ははっきりしていない。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関連のある武装勢力側は人質と引き替えに拘束中の囚人を解放することや、仏軍による隣国マリ介入の中止を要求している。

 隣国モーリタニアのヌアクショット通信(ANI)によると、武装勢力は現在もベルギー人3人、米国人2人、日本人1人、英国人1人、合計で7人の外国人を人質に、リビアとの国境近くのサハラ砂漠(Sahara Desert)奥地に潜伏していると主張しているが、ベルギー政府は自国民が拘束されているとの情報は全くないとしている。また、アルジェリアの治安当局者は人質の数を10人としている。

 現地にいた日本人10人と、人質となったノルウェー人8人の安否はいまだ不明のままだ。

 アルジェリア当局は同国軍が行った人質救出作戦で人質12人と武装勢力側の18人が死亡したと発表しており、軍事作戦を性急に強行した同国には各国から批判が集まっている。(c)AFP