【11月19日 AFP】カンボジア・プノンペン(Phnom penh)で開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で19日、南シナ海における中国との領有権問題への対処をめぐり、参加国の首脳間に確執が生じ、貿易や政治的関係を強化するための域内会議に影を投げ掛けた。

 議長国カンボジアは18日、中国との領有権問題を「国際化せず」、ASEANと中国との間の交渉だけにとどめる方向で参加国首脳が一致したと発表していた。表面的なこの取り決めは、相手国との直接交渉のみを主張してきた中国にとってはいわば勝利と言える。中国はこれまでも、米国の支援を求めるフィリピンの姿勢に批判的だった。

 しかしフィリピンのベニグノ・アキノ(Benigno Aquino)大統領は19日、カンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相を公に非難し、参加国首脳はそのような合意には至っておらず、自分は今後も国際社会で声を上げていくと明言した。

 今回の確執は、7月に同じくプノンペンで開かれたASEAN外相会議での前代未聞の内紛を再現するものとなった。この時の外相会議では、ASEANの45年の歴史上初めて、共同声明の採択が見送られた。(c)AFP/Martin Abbugao