【10月29日 AFP】スロベニア唯一の原発、クルスコ(Krsko)原発は28日、冷却水を取水しているサバ(Sava)川の水位が急に上がり大量の落ち葉などによって2次冷却系の効率が下がったため、予防的に手動で発電を停止したと発表した。

 発表によると停止作業は問題なく行われ、環境への影響はないという。状況の分析と設備の点検を行った後、数日後に再稼働する方針。週末に降った強い雪と雨でサバ川などスロベニアの全河川は水量が急増し、多くの地域で河川が氾濫していた。

 クルスコ原発は2011年3月、原子炉冷却システムの冷却剤が漏れ出して自動停止し、一時的に操業を停止したことがある。2011年4月に定期点検のため42日間停止し、今年2月には小規模なオイル漏れが見つかり一時的に出力を3分の1に落とした。同原発はスロベニアの電力需要の約40%を担っている。(c)AFP