【9月24日 AFP】ジンバブエ第2の都市ブラワヨ(Bulawayo)で22日、毎週1回、決められた時刻に全世帯で一斉にトイレの水を流すよう市長から市民に指示が出された。同市では給水制限が頻繁に実施されているため、下水の詰まりを防ぐための措置だという。

 ブラワヨ市のタバ・モヨ(Thaba Moyo)市長はAFPに対し、給水制限の間に下水管にたまった汚物を、毎週月曜に全て押し流すことに決めたと説明。市内の全世帯は毎週月曜、定められた時刻の午後7時半にトイレの水を流さなければならないと語った。給水制限で下水道に水が流れない期間の長期化が予想されるため、この措置で下水道の詰まりを防止するという。月曜日であれば、定められた時間以外にトイレの水を流すことも容認する方針だ。

 慢性的な水不足に悩まされているブラワヨ市では、対応策として給水制限をとらざるを得ない状況にあり、現在も週72時間の給水制限を実施中だ。だが、その影響で下水道に流れる水は減少している。

 モヨ市長は「これは国家的な問題だ。現状の貯水量で雨期までの給水は保てる見通しだが、後は雨期に十分な雨が降ることを祈るしかない」と訴えた。

 ジンバブエでは近年、劣悪な衛生状態が原因で下痢やコレラなどの病気が多発している。(c)AFP