【8月19日 AFP】(一部更新)スーダンで19日、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」明けを祝う式典に出席するため、紛争地域の南コルドファン(South Kordofan)州へ向かっていた「公式代表団」を乗せた航空機が墜落し、乗っていた32人全員が死亡した。スーダン航空当局者がAFPに語った。

 スーダン航空当局によると、現地時間午前8時(日本時間同日午後2時)ごろ、航空機がタロディ(Talodi)に着陸中に「爆発音が聞こえ、航空機が破壊された」という。スーダンの文化情報相は公共ラジオに、当該機は悪天候のため山に墜落したと述べた。

 国営スーダン通信(SUNA)によると乗っていたのは閣僚など乗客26人と乗員6人で、最高位の死亡者はガジ・サディク(Ghazi Al-Saddiq)イスラム指導相だった。

 タロディは、同国の反政府民族勢力「スーダン人民解放運動・北部(SPLM-N)」と政府との間で昨年6月から続いている戦闘において、重要な戦闘区域の1つ。

 スーダンは老朽化した航空機が多く、事故が多い。欧州連合(EU)は安全上の理由でスーダンの全航空会社の域内乗り入れを禁止している。(c)AFP/Abdelmoneim Abu Edris Ali