【3月29日 AFP】カンボジア北部バタンバン(Battambang)で27日、学校をサボってインターネットカフェでオンラインゲームをしていた息子(13)を見つけた父親(40)が、怒りのあまり電柱に息子を鎖でつなぎ、放置する事件が起きた。地元警察が29日明らかにした。

 首輪をはめられ鎖で電柱につながれた少年を、近所の住民が発見。警察に通報するとともに錠前師を呼び、少年は電柱と一体となってから約2時間後に再び自由の身となった。

 地元警察によると父親は、通りすがりの人に懲らしめてもらえと言って少年を人目に付く場所につないだという。少年は父親に殴られたとも話しているという。父親はバイクタクシー運転手で、現在逃走しており、児童虐待容疑で指名手配中。

 貧困国カンボジアの2010年のインターネット登録人口は、政府統計によると国民1400万人中1.5%を下回り、ネット利用率は東南アジアの中で最低。しかし都市部では近年、ネットカフェが続々と開店し、自宅からはネットにアクセスできない10代の若者たちの間でオンライン・ゲーム人気が急上昇している。(c)AFP