【1月26日 AFP】南米スリナムの熱帯雨林で、かかとにとげがあるカエルや色鮮やかなキリギリスなど46種の新種の生物を発見したと、米自然保護団体コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)が25日発表した。

「カウボーイ・フロッグ」というニックネームが付けられたカラメル色のカエルは、後ろ脚の両側に白い房飾りのような部分がついており、かかとには拍車を思わせるとげがある。

 また、体と羽の色が鮮やかなコントラストを成しているキリギリスは、「クレヨラ(クレヨンのような)キリギリス」という呼び名が付けられた。

 他にも、体長が5センチしかないナマズや、とげのあるよろいに似たうろこで全身を覆ってピラニアから身を守っているナマズも見つかった。

 これらの新種は、コンサベーション・インターナショナルが組織し現地先住民や大学生も参加した国際調査隊により発見された。3週間の調査では、ブラジル国境に近い南部クワマラサムトゥ(Kwamalasamutu)の村で、少なくとも5000年前にはこの地域に人が住んでいたことを示す岩面彫刻も見つかったという。

 2007年にスリナムで行われた同様の調査では、24種の新種生物が発見されている。(c)AFP