【11月8日 AFP】大統領選の決選投票を翌日に控えたリベリアの首都モンロビア(Monrovia)で7日、野党・民主変革会議(CDC)のウィンストン・タブマン(Winston Tubman)候補の支持者と治安部隊が衝突し、CDC側によると3人から4人が死亡、多数が負傷した。

 タブマン候補は、決選投票で現職のエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領が当選するよう票が不正操作される恐れがあるとして選挙から撤退する方針を表明しており、これを支持する数千人が当局の許可を受けずにCDC本部周辺でデモ行進を行った。

 そのため治安部隊はCDC本部に乗り込み、デモを解散させるために催涙ガスを発射した。CDCは、治安部隊が一方的に実弾を発射したとしているが、治安部隊はデモ隊からの発砲を受けて応酬したと主張している。

 なお、AFPのカメラマンによると、CDC本部周辺から治安部隊を排除しようとする国連リベリア派遣団(UNMIL)の兵士と治安部隊の間でも衝突が発生した。

 決選投票のボイコットを呼びかけているタブマン候補に対しては、国際社会からの非難が高まっており、8年前に血なまぐさい内戦が終わったばかりの同国で暴力が再燃することが懸念されている。(c)AFP/Fran Blandy and Zoom Dosso

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